一部米銀、比較的優良な借り手向け住宅ローンを抑制

［ニューヨーク　３日　ロイター］　ウェルズ・ファーゴやワコビアなど一部の米金融機関が、国内の住宅ローンのデフォルト懸念が拡大しているため、比較的優良な借り手向けの住宅ローンを制限している。

　住宅ローン分野では全米第２位のウェルズ・ファーゴが、サブプライムとプライムの中間の「ＡＬＴ－Ａ」住宅ローンについて、業者を通じた発行を削減しているが、ワコビアは完全に発行を中止している。

　住宅ローン関連の投資は一時、安全と考えられていたが、現在ではリスクを伴うとの見方が大勢になっていることが背景。

　「ＡＬＴ－Ａ」住宅ローンを中心に取り扱っていた住宅金融大手アメリカン・ホーム・モーゲージ・インベストメントは３日に大方の事業を閉鎖。

　ウェルズ・ファーゴはこれまで、慎重な融資基準に定評があったほか、リスクのあるローンは発行していなかったとされることから、サブプライム・ローン問題の深刻化が一段と浮き彫りになった格好。

朝日新聞 - 2007年08月06日


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