米ＭＭＦ、サブプライム問題の影響は受けず

　［ニューヨーク　２１日　ロイター］　米短期資金投資信託（ＭＭＦ）はサブプライムモーゲージ（信用度の低い借り手向け住宅ローン）問題の影響を受けないと、専門家は投資家に安心感を与えている。

　米投資信託協会（ＩＣＩ）が発表した８月１５日時点のＭＭＦ資産残高は過去最高の２兆７０００億ドル。米投資信託最大手フィデリティ・インベストメンツの７月のＭＭＦへの資金流入は５８億ドルの流入超と、過去最高を記録。株式投資信託への７億ドルの流入超をはるかに上回る規模となった。

　ＭＭＦは、額面１ドルに対して基準価格が１ドルを下回らないように運用される。

　マネー・ファンド・インテリジェンスを発行するクレーン・データのプレジデント、ピーター・クレーン氏は「最近の信用収縮を受けて、価格が１ドルを割り込むＭＭＦが出る可能性は極めて低い」と述べた。１９７０年に初めてＭＭＦをつくったブルース・ベント氏もこの意見に同意する。

　クレーン氏らは、サブプライム問題の影響でＭＭＦが打撃を受けたとの不安は見当たらないと指摘。クレーン氏は「ＭＭＦはサブプライムに直接関係ない」と語った。

日経ビジネス オンライン - 2007年8月22日

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